映画「何者」を観た感想(ネタバレあり)
先日、朝井リョウ(「桐島、部活やめるってよ」の筆者)の直木賞を受賞した小説「何者」の映画化された作品を観ました。
映画自体は大好きな中田ヤスタカのNANIMONO経由で知りました。
話の内容はざっくり言うと6人の大学生(岡田将生の演じた役は大学生じゃないんだっけか)が「就活対策本部」を作って皆で就活に励むストーリー。はじめは表向きだけは和気藹々としていたのに、内定をもらう人がポツポツと出てくると同時に、内定が出ていない残された人たちの翳りがリアルに露見されていくお話。
個人的に就職活動を中心に登場人物の人間性が浮き彫りになってくる様子と、最後に佐藤健と二階堂ふみが演じるキャラがぶつかりあう闇盛り200%のシーンは
非常に胃にキリキリくるものがありましたが、個人的に満足度の高い映画でした。(ちなみに小説の方は未読)
思い返すところ自分も大学3年生の頃、就職活動で自己否定の繰り返しみたいなプロセスを通ったので、その頃の余裕のない人間描写は非常にリアルで良かったです。
あとtwitterの裏垢をはけ口に利用するといったダークサイドの描写も、社会人5年目くらいまで自分も実際にやっていたことなので、裏垢は鍵つけたほうがいいよ!と思いつつも主人公に非常に共感できました。
あと佐藤健が演じる主人公が
「頭の中にあるうちは、いつだって、何だって、傑作なんだよ」
と言い放つシーンに自分も頭をガツンとされたので忘れないようにメモ。
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